- 秒針が2秒ずつ進むけど故障?
- 自分で直す方法を教えてほしい!
秒針が突然2秒ずつ進むことで「故障かな?」と戸惑う方も多いと思います。結論からお伝えすると、秒針が2秒ずつ進む現象は故障ではない可能性が高いです。
この記事を書いた人

モリオ
- 時計店で10年勤務
- 毎日10本以上の腕時計に触れ、電池交換や修理に対応
- セイコー・シチズン・カシオなど国産腕時計の知識が豊富
- 初心者にもわかりやすく解説するのがモットー
この記事では、腕時計の秒針が2秒ずつ進む理由とその対処法を解説します。記事を読めば、修理費用をかけることなく秒針の動きを元に戻せます。
秒針が2秒ずつ進まないように普段からできるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
腕時計の秒針が2秒ずつ進む理由



腕時計の秒針が2秒ずつ進む理由は、以下2つのタイプによって異なります。2秒ずつ進む理由を把握しておけば、慌てることなく対応できます。
- 【電池式】電池の交換時期
- 【ソーラー】充電不足
【電池式】電池の交換時期
電池式腕時計の場合、2秒ずつ進む現象が電池の交換時期である可能性が高いです。急に止まるのではなく、2秒ずつ動いて知らせてくれる腕時計も多いためです。
腕時計のなかには、4秒ずつ進んで電池の交換時期をお知らせしてくれるモデルもあります。1秒ずつ動いていないため「故障かな?」と思われるかもしれませんが、電池残量が少ないときは一定のリズムで進みます。
【ソーラー】充電不足
ソーラー腕時計は充電残量がなくなると2秒ずつ進みます。暗い場所に長期間置いていたり、光が当たりにくい環境で使用していたりすると、充電不足になります。
よくあるケースが「机の引き出しにしまっていた」ということです。たまにしか使用しない方や、使わないときは大切にボックスに収納している方は、いざ着けたいときに充電不足になっている可能性が高いです。
腕時計の秒針が2秒ずつ進む場合の対処法



腕時計の秒針が2秒ずつ進む場合の対処法は以下のとおりです。
- 【電池式】電池交換を依頼する
- 【ソーラー】1週間光に当てる
腕時計が故障していなければ、上記の方法で正常な秒針の動きに戻ります!
【電池式】電池交換を依頼する
電池式腕時計が2秒ずつ進む際は、電池交換を依頼しましょう。時計店や修理店に依頼すれば、故障かどうかも判断してもらえます。
工具と少しの知識があれば、自分でも電池交換が可能です。お店に行く手間も省けるうえに、長い目で見れば費用も節約できます。しかし傷をつけたくない大切な腕時計や、防水性を保ちたいと考えている場合、専門店に依頼する方が安心です。
【ソーラー】1週間光に当てる
ソーラー腕時計が2秒ずつ進む場合、1週間光に当てて充電する必要があります。数分光を当てただけでも動き出しますが、少しの時間で止まってしまう可能性が高いです。
充電は蛍光灯の光でも大丈夫ですが、最も早く充電するには太陽光が適しています。2秒ずつ進みだしたら窓際に置いて太陽光に当てましょう。
腕時計の秒針が2秒ずつ進まないようにするコツ



腕時計の秒針が2秒ずつ進まないようにするコツは以下のとおりです。いざ使いたいときに着用できるよう覚えておきましょう。
- 【電池式】定期的に電池交換する
- 【ソーラー】月2回程度光に当てて充電する
【電池式】定期的に電池交換する
定期的に電池交換を行えば、2秒ずつ進むことを防げます。2秒ずつ進む前に電池を新しくすると、使いたいときに止まることがありません。
腕時計の電池寿命は、一般的に2〜3年程度です。ただしモデルや使用環境によって電池寿命は異なります。1年程度で電池切れになるものや、10年程度動いている腕時計もあります。
ご自身の腕時計の電池寿命に合わせて、定期的に電池交換しましょう。
年数の経過した腕時計は、新品時のときよりも電池が早く切れます。取扱説明書に書いてある電池寿命よりも早く止まる場合は、修理が必要と覚えておきましょう!
【ソーラー】月2回程度光に当てて充電する
ソーラー腕時計が2秒ずつ進まないようにするには、月2回程度で良いので光を当てて充電することです。なるべく太陽光が当たる窓際において、月2回半日程度充電すれば十分です。
下表のとおり、くもりの日であっても一般的な部屋の蛍光灯よりも10倍以上の照度(明るさ)があります。太陽光が最も効率良く充電できるため、月2回程度充電しておけば2秒ずつ進むことを防げます。
引用:充電について|SEIKO
腕時計の秒針が2秒ずつ進むことを放置する3つのデメリット



腕時計の秒針が2秒ずつ進むことを放置するのは避けましょう。以下の3つのデメリットがあり、分解掃除(オーバーホール)しなければ直らない可能性があります。
- 内部の油が劣化する
- 電池から液漏れするリスクがある
- フル充電するまでに時間がかかる
内部の油が劣化する
秒針が2秒ずつ動くのは、電池の残量が少なくなっている証拠です。放置すると数日で止まり、機械が動作しないことで内部の油の劣化が始まります。
油が劣化すると部品同士が上手く噛み合わなくなり、部品が摩耗して動きが悪くなります。新しい電池を入れても動かなかったり、動いてもすぐに止まってしまったりするリスクが高くなるでしょう。
電池から液漏れするリスクがある
残量の少なくなった電池をそのまま放置すると、電池から液漏れするリスクがあります。液漏れとは長期間放置した電池からガスが発生し、同時に液体も放出される現象のことです。
液体が内部機械にも侵入していると、部品がサビたり腐食したりする原因となります。液漏れから部品の破損を防ぐためにも、2秒ずつ進むことを確認したら速やかに新しい電池に交換しましょう。
フル充電するまでに時間がかかる
ソーラー腕時計の場合、充電不足で2秒ずつ進む状態からフル充電するまでには時間がかかります。セイコーによると止まってからフル充電するまでには、蛍光灯で200時間程度、夏の直射日光でも24時間程度はかかります。
夏場は着用しているだけ光が当たりやすいですが、冬場は長袖の下に隠れることも多いので注意しましょう。一度充電不足になると手間がかかるため、なるべく止まらせないように日々充電することが大切です。
まとめ:腕時計の秒針が2秒ずつ進む場合はすぐに対処を!
腕時計の秒針が2秒ずつ進む場合、以下のように対処しましょう。
| タイプ | 対処法 |
|---|---|
| 電池式腕時計 | 電池交換を依頼する |
| ソーラー腕時計 | 1週間光に当てる |
秒針が2秒ずつ進む理由は、電池式腕時計は電池の残量不足、ソーラー腕時計は充電不足の可能性が高いです。秒針が2秒ずつ進み出したら、速やかに対処することが大切です。
そのまま放置すると内部機械の故障に繋がり、修理費用が発生してしまいます。急な出費を防ぐためにも、電池式腕時計は定期的な電池交換、ソーラー腕時計は月2回程度の充電を行うようにしましょう。





